「利息」と「利回り」、似たような言葉ですが、実は意味も計算方法もまったく違います。銀行にお金を預けると「利息」がつき、投資信託などの金融商品を購入すると「利回り」が重要になります。お金の管理や将来の教育費を考えるうえでも、家庭を持つパパ・ママにこそ知ってほしい基本知識です。この記事では、定期預金や投資信託といった身近な例を使いながら、違いをわかりやすく解説します。
利息とは?銀行預金で得られる利益のこと
利息の定義と仕組み
利息とは、銀行や金融機関にお金を預けた際に受け取れる報酬です。銀行側にとっては「借りたお金の使用料」、預金者側にとっては「預けたことによる見返り」となります。
たとえば、年利0.01%の普通預金に100万円預けると、1年後には約100円の利息がつく計算です。
単利と複利の違い
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単利:元本に対してのみ利息がつく
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複利:利息にもさらに利息がつく仕組み
一般的な普通預金は単利ですが、長期で見れば複利の方が利益は大きくなります。
利回りとは?投資信託や株式投資で使われる考え方
利回りの定義と基本計算式
利回りとは、投資した元本に対して得られる収益の割合のこと。金額ではなく「割合」で表されるのが特徴です。
利回り(%)=(年間利益 ÷ 元本)× 100
たとえば、100万円の投資信託から年間5万円の配当があった場合、利回りは5%となります。
実質利回りと表面利回りの違い
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表面利回り:単純な配当金などの利益のみで計算
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実質利回り:税金や手数料、値動きも含めた実際の収益
投資信託や債券などでは、実質利回りを確認することが重要です。
定期預金と投資信託の違いから利息・利回りを理解しよう
定期預金:安定志向の資産運用
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メリット:元本保証、リスクが極めて低い
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デメリット:利息は非常に低く、インフレに弱い
家計の緊急用資金として置いておくには安心感がありますが、大きなリターンは望めません。
投資信託:中長期で資産形成を目指す
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メリット:利回りが高め、複利効果も期待できる
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デメリット:元本保証がなく、損失リスクあり
教育資金や老後資金など、少し先の将来に向けた準備に適しています。
利息と利回りを比較する表
| 比較項目 | 利息 | 利回り |
|---|---|---|
| 適用される金融商品 | 銀行預金(普通・定期) | 投資信託・株式・債券 |
| 収益の単位 | 金額(円) | 割合(%) |
| リスク | 非常に低い | 商品により中〜高リスク |
| 元本保証 | あり | なし(商品により異なる) |
| 主な目的 | 安全な資金保管 | 資産形成・収益性の追求 |
| 難易度 | 初心者向け | 中級者以上向け |
子育て家庭が知っておきたい、お金の増やし方のバランス
安全性を重視した預金活用
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学資保険の元本部分や短期の生活防衛資金は、定期預金など利息で管理するのがおすすめ。
資産運用のスタートには少額投資信託
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積立NISAなどを活用すれば、少額からの利回りを意識した運用が可能。
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目標:10年後に子どもの進学費用を準備したい場合は、年利3%前後の利回り商品が狙い目。
まとめ|利息と利回り、どちらも使い分けがカギ!
利息と利回りは、「お金をどう増やすか」という点ではどちらも重要なキーワードです。利息は安心・確実に、利回りは中長期の成長を目指す視点で活用しましょう。家計の現状や将来のライフプランに合わせて、上手に使い分けていくことが、お金に強い家庭づくりの第一歩です。


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