ある日、学校や自治会の回覧板で「赤十字募金にご協力を」と書かれた紙を見たことがありませんか?
でも、「募金ってなに?」「どうしてお金を出すの?」「赤十字って何してるの?」と疑問に思う人も多いはず。
この記事では、小学生のみなさんにもわかるように、「赤十字募金のひみつ」について楽しく紹介します。
“やさしい気持ち”がどうやって世界の誰かを助けているのか、一緒に見てみましょう!
赤十字ってなに?世界で活やくする“助けるチーム”
まず「赤十字(せきじゅうじ)」という言葉を聞いたことはありますか?
救急車のマークに似た、赤い十字が目印のこの組織は、世界中の人たちを助けるために活動している大切な団体です。
世界のピンチにかけつける人たち
たとえば、地震や台風などの大きな災害があったとき、
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ケガをした人を助けたり
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おうちをなくした人に食べ物や水を配ったり
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心がつかれた人の話を聞いたり
そんなふうに、「困っている人」をそっと助けるのが赤十字の仕事です。
しかも、日本だけじゃなく、世界中で同じように働いているのがすごいところ。
赤十字は「人を助けるために国や宗教をこえた、やさしさのネットワーク」なのです。
募金ってなんのためにするの?
「募金(ぼきん)」というと、お金を集めることだけに見えるかもしれません。
でも、それは**“気持ちをカタチにして届ける”**大切な行動なんです。
みんなの少しが、大きな力になる
たとえば、おこづかいの中から100円だけ募金したとしても、それが
100人、1,000人と集まれば、
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食料1,000食
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毛布や水のボトル何百本
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救急セットや医療品
など、たくさんの支援に変わっていきます。
「たったこれだけじゃ意味がないかな…」と思う必要はありません。
むしろ「少しのやさしさが世界を動かす」ということを、赤十字募金は教えてくれます。
赤十字募金ってどんなことに使われているの?
実際にみんなのやさしい気持ち(=募金)は、どう使われているのでしょうか?
日本赤十字社の活動を例に紹介します。
災害がおこったときの支援
地震・大雨・大雪など、大きな災害があると、すぐに赤十字のチームが動き出します。
避難所に行って、
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食事や水の提供
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ケガの手当て
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子どもやお年寄りへの心のケア
などを行います。こうした活動のほとんどが、募金で支えられているのです。
医療・看護を支える
赤十字病院という名前を見たことがある人もいるかもしれません。
赤十字は病院の運営や、看護師さんたちの教育にも力を入れています。
ケガや病気のときに、安心して助けてもらえる医療の裏側にも募金の力があるのです。
世界の子どもや家族を助ける
日本の赤十字は、世界中の赤十字とも協力しています。
戦争でおうちをなくした子どもたち、医療がない国の人たち、地震で困っている国の人たちへも、募金は使われています。
子どもにもできる“やさしさの形”
「募金って大人がするものでしょ?」
そう思っていませんか? 実は、子どもにだってできることがたくさんあるんです!
1. 小さな金額でも大きなちがいに
たとえば、100円でできること:
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温かい食事1食分
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絆創膏(ばんそうこう)やガーゼの購入
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子どもの文房具1セット
こんなふうに、自分の“ちょっと”が誰かの“大きな助け”になるのです。
2. 気持ちを伝えることが支援になる
おうちの人に「募金したい気持ちがある」と伝えることも、素晴らしい第一歩です。
家族や友達にも話すことで、「助け合いの輪」がどんどん広がっていきます。
やさしい気持ちを届けるって、すてきだね
世の中には、自分ではどうしようもないことで困っている人がたくさんいます。
でも、自分が持っているものの中から“ほんの少し”を分けあうことで、
誰かの未来を変える力になるんです。
募金=やさしい気持ちのバトン
赤十字募金は、お金を通じて「がんばってね」「ひとりじゃないよ」という
心のメッセージを届ける方法です。
それは、とてもやさしくて、あたたかくて、
そして、何よりかっこいい行動です。
まとめ|“助け合い”は、誰でもヒーローになれる魔法
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赤十字は、災害・病気・世界の困りごとを助けるチーム
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募金は「お金を出す」ことではなく「やさしさを届ける」こと
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子どもでも、少しの行動で社会を助ける力になれる
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やさしい気持ちは、ちゃんと誰かに届いている!
今日、ちょっとでも「人のために何かしたい」と思えたなら、
それだけで**もう“赤十字の仲間”**です。
やさしい気持ちを、まわりの誰かに、世界のどこかに、
届けてみませんか?
もっと赤十字の活動について知りたい人は、こちらのページを見てみよう!
どんなことに募金が使われているのか、写真や動画でわかりやすく紹介されています。
リンク先:
日本赤十字社|赤十字について
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