5月1日は「メーデー」という日です。
でも、学校も休みじゃないし、特に行事があるわけでもない…そう思うかもしれませんね。
実はこの日は、「働いている人」に感謝を伝える特別な日なのです。
今回は、メーデーの意味や歴史、世界での祝い方について、楽しくわかりやすく紹介します!
メーデーってどんな日?
メーデー(May Day)は、世界中で祝われている「働く人のための記念日」です。
名前の由来は「5月の日」
メーデーの「May」は英語で「5月」のこと。
つまり、メーデーは「5月の日」「5月のはじまりの日」という意味があります。
でも、ここでいうメーデーは単なる月の名前ではなく、「労働者(ろうどうしゃ)のための日」として知られているのです。
日本では「勤労感謝の日」とは別もの
11月23日の「勤労感謝の日」は、働くことの大切さを考える祝日ですね。
それに対して、メーデーは働く人が「もっとよく働けるように!」と声をあげる日でもあります。
メーデーができたのはなぜ?
メーデーには、「働く人の権利(けんり)を守る」という大きな意味がこめられています。
昔は大人が1日中働かされていた
昔の工場や会社では、朝から夜まで、10時間以上働かされることもありました。
お休みもほとんどなく、お給料も少ない…。そんなつらい働き方をしていたのです。
「こんな長時間働くのは大変すぎる!」
「1日8時間にしようよ!」
と声をあげた人たちがいました。
その運動のひとつが、1886年のアメリカ・シカゴでのデモ(働く人たちの抗議活動)です。
この出来事をきっかけに、5月1日が「労働者の記念日」として世界に広がったのです。
日本でのメーデー
日本では、1920年に東京・上野公園で初めてメーデーの集会が開かれました。
それから現在まで、毎年この日には、働く人の団体が「働きやすい社会をつくろう」と声をあげています。
メーデーって何をする日?
では、メーデーの日に世界の人たちは何をしているのでしょう?
世界では「お祝いの日」
ヨーロッパやアジアの多くの国では、5月1日は祝日になっています。
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フランス
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ドイツ
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イタリア
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中国
などでは、国全体がお休みになり、大きなデモやパレードが行われます。
お祭りのようににぎやかにする国もあり、「働く人ありがとう!」「がんばろう!」という日になっているのです。
日本ではお休みじゃないけど…
日本では、5月1日は祝日ではないので、学校も会社もふつうにあります。
でも、多くの企業や団体がこの日に集会を開いたり、家族や働く仲間に「いつもありがとう」と伝える機会として大切にしています。
「働く人にありがとう」を伝えてみよう
メーデーは、「働くことの大切さ」に感謝する日です。
だから、自分のまわりで働いてくれている人に「ありがとう」を伝えることが、とても大切です。
おうちの人にありがとう
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんも、毎日いろんなお仕事をしてくれています。
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家の中での家事(掃除・洗濯・ごはん作り)
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お金をかせぐ仕事
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地域や家族のための活動
どれも、私たちの生活を支えてくれている大切な“働き”です。
メーデーには、「ありがとう」や「おつかれさま」を伝えるだけでも、とてもすてきなプレゼントになります。
自分も働ける大人になろう!
将来の自分も、きっと何かの仕事をすることになります。
そのとき、「どんなふうに働きたいか」「どんなふうに社会とつながっていたいか」を考えるきっかけにするのもおすすめです。
まとめ|メーデーは「働くことの大切さ」に気づく日
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メーデーは5月1日。「働く人ありがとう」の日です
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昔の人は、とても長時間働かされて大変だった
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「もっとよい働き方にしよう!」という運動が始まり、メーデーが生まれた
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世界では祝日の国も多く、お祝いパレードが開かれるところもある
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日本でも、働く人に感謝を伝える日として大切にされている
今、当たり前のように見えている生活も、
誰かががんばって働いてくれているから成り立っているんだと気づける一日になりますように。
5月1日はぜひ、「ありがとう」を伝える日として過ごしてみてくださいね!
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