冬の冷たい空気の中、神社に向かって歩く子どもたちの姿。そんな季節の風物詩のひとつが「初天神」です。毎年1月25日前後、学問の神様として有名な「菅原道真公(すがわらのみちざねこう)」を祀る天満宮で開催されるこの行事は、受験シーズン真っ只中のご家庭にも、春からの進級を控えた子どもたちにも、心強い味方となる日本の伝統文化です。
わが家でも、小学生の娘と一緒に初天神にお参りに行き、道真公に「今年も元気に楽しく勉強できますように」と願いを込めてきました。今回はそんな初天神について、意味や歴史、なぜ「梅」が関係しているのか、親子で知っておきたい由来などをわかりやすく解説していきます。
初天神とは何か?行われる時期と基本情報
初天神はいつ開催されるの?
初天神とは、その年の最初の「天神様の縁日」のことを指します。天神様とは、学問の神様として信仰されている菅原道真公のこと。毎月25日が道真公の命日にちなむ縁日であり、その中でも年明け最初の1月25日が「初天神」と呼ばれ、特に多くの参拝者が訪れます。
全国各地の天満宮や天神社で行われ、合格祈願、学業成就、無病息災などを願ってお参りする人々でにぎわいます。
子どもに伝えたい「天神さま」の存在
親として子どもに伝えたいのは、「神さまにお願いをする」だけではなく「目標に向かって努力する自分を応援してくれる存在」としての天神様です。学問だけでなく、努力を続ける心を応援してくれるのが初天神の魅力でもあります。
菅原道真公と梅の関係
菅原道真公ってどんな人?
菅原道真は平安時代の学者であり政治家。非常に優れた学問の才を持ち、右大臣にまで出世した人物ですが、政争に巻き込まれ太宰府へ左遷されてしまいます。その後、道真の無念を晴らすように天満宮が建てられ、学問の神様として信仰されるようになりました。
なぜ「梅」と関係があるの?
道真公が太宰府へ旅立つとき、こよなく愛していた庭の梅の木に別れを告げたという逸話があります。
東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ
これは道真が詠んだ有名な和歌で、「東風が吹いたら香りを届けてね。私がいなくても春を忘れないでいておくれ」という意味です。このエピソードから、梅の花は天神様と深い結びつきがあるとされ、現在でも天満宮では梅の木が多く植えられています。
初天神に行くときの楽しみ方と親子の関わり方
露店やおみくじで子どももワクワク
初天神はただのお参りではありません。境内にはお祭りのような露店が並び、子どもたちにとっても楽しい体験になります。わが家の娘たちは、綿あめとお面を買って大はしゃぎ。おみくじも引いて、「大吉だった!」と喜んでいました。
神社での行事を通して、子どもに日本の伝統文化を自然に伝える良い機会になります。
親ができる声かけの工夫
初天神の帰り道、「今年の目標って何かある?」と子どもに聞いてみると、「本をいっぱい読む!」「九九を全部言えるようになる!」など、自分なりの答えが返ってきました。親としては、こうした会話の中で自然と目標設定や自己肯定感を育てていきたいものです。
初天神に行くときの服装やマナー
寒さ対策はしっかりと
初天神は1月下旬に行われるため、とても寒い日が多いです。特に朝早くや夜に参拝する場合は、防寒対策を万全に。子どもにはカイロを貼ったり、暖かい帽子や手袋を忘れずに持たせましょう。
神社での基本マナーを子どもに伝えよう
鳥居をくぐるときは一礼、参道の中央を歩かない、手水の使い方、お賽銭の投げ方など、親が手本を見せながら一緒にやってみると、子どもも自然と身につけていきます。
初天神に込められた「学び」の精神を子どもへ
初天神は、単なるお参りのイベントではなく、「学ぶことの大切さ」「努力を応援してくれる存在がいること」「日本の伝統文化に触れること」など、さまざまな学びのチャンスにあふれた行事です。
わが家でも、初天神の後は「今年は毎月1冊本を読む!」「テストの前にお守りを見る!」など、子どもたちなりの行動変容が見られました。
まとめ:学問の神様と共に、親子で歩む一年に
初天神は、新年のスタートにぴったりな家族行事です。学業成就のお守りを授かりつつ、親子で一年の目標を立てる良いきっかけにもなります。忙しい毎日の中で、こうした日本の行事に立ち止まり、家族のつながりや未来への願いを形にしてみてはいかがでしょうか。
2026年の初天神、ぜひ家族そろって神社を訪れ、温かい梅の香りとともに、学びの一年のスタートを切ってくださいね。


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