「うちの子、なんとなく姿勢が悪い気がする」「すぐ疲れたって言うけど、何が原因?」
そんなちょっとした悩みの陰に、“靴”の影響があるかもしれません。
実は、子どもの靴は見た目やサイズ以上に、「体の成長」や「集中力」にも関係しているといわれています。
この記事では、子どもにとって大切な靴の役割と、体や心に与える意外な影響についてわかりやすく解説します。
子どもにとっての靴の役割とは?
靴は、ただ足を守るための道具ではありません。特に成長期の子どもにとって、靴は「歩き方」や「姿勢」を整える重要なアイテムです。
靴は“足の骨格”の成長をサポートする
子どもの足の骨は、大人のように完全にはできあがっていません。
骨がやわらかく、アーチ(足の土踏まず)が未発達な子も多く、正しい形に育てるためには、足の成長に合った靴選びが必要不可欠です。
間違ったサイズや形の靴を履き続けると、足の骨格がゆがみ、姿勢や歩き方にも影響します。
歩くたびに「全身」に影響が
人の歩き方は、足元から全身に連動しています。
靴が合っていないと、ひざや腰、肩に余計な負担がかかり、バランスが崩れがちに。
「なんとなく猫背」「すぐ疲れる」という子には、靴が原因のひとつになっているケースもあります。
靴が姿勢や集中力に与える影響
親が気づきにくいのが、「姿勢の悪さ」や「集中力の低下」といった影響です。
姿勢が悪くなると、学習姿勢も崩れる
合っていない靴で歩いていると、自然と姿勢が悪くなります。
そのまま座って勉強をすると、背中が丸まったり、片足を組んだりしてしまい、学習姿勢に影響を与えます。
集中して座っていられない、落ち着きがないと感じたときは、「靴→姿勢→学習」のつながりを考えてみるのも大切です。
足裏への刺激が“脳”の発達にも関係?
近年、研究では「足裏への適度な刺激」が脳の前頭前野(集中力や記憶力に関係)に影響を与える可能性が示唆されています。
正しい靴を履くことで、足裏が自然に使われ、神経系の発達にもよい刺激を与えるのです。
間違った靴選びがもたらすトラブルとは?
「かわいいから」「サイズが大きめで長く履けるから」といった理由で選ぶ靴が、子どもの体に負担をかけてしまうことも。
サイズが合わない
大きすぎると足が前にずれて指が圧迫され、小さすぎると指が縮こまってしまいます。
どちらも歩きにくく、外反母趾やO脚、膝痛の原因に。
「最近、よくつまずく」「走り方が変」と感じたら、まずはサイズチェックを。
柔らかすぎる靴底
流行の軽くてやわらかいスニーカーは履き心地がよくても、足を支える力が弱くなる場合があります。
靴底がしっかりしていないと、足のアーチが正しく育たず、疲れやすい体に。
足首がグラグラする
かかと部分がやわらかく、足首がしっかり固定されないと、歩行が安定せず、体の軸がぶれてしまいます。
正しい靴選びのポイント
では、どんな靴を選べばいいのでしょうか?
以下のチェックポイントを参考にしてみてください。
毎回、足のサイズを測る
子どもの足は成長が早く、半年で1cm以上伸びることもあります。
新しく靴を買うときは、毎回サイズを測りましょう。
かかとがしっかり固定できる
足首を支えるかかとの部分(ヒールカウンター)が固めの靴を選びましょう。
足が靴の中でズレにくく、歩行が安定します。
靴底がしっかりしている
靴底は、適度な硬さと柔軟性のあるものが理想。
地面からの衝撃を吸収しつつ、足裏にしっかり刺激が伝わるものを選びましょう。
指先に余裕がある
つま先部分には、1cmほどのゆとりがあるのがベスト。
指が自由に動くスペースがあることで、足の自然な動きが保たれます。
おすすめの靴選びサポート&リンク
自宅でサイズ測定が難しい方には、以下のようなサポートもあります:
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アシックス「足の計測イベント」
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ミズノ「足型測定器」設置店舗
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シューフィッター在籍の専門店での相談
まとめ:靴は子どもの“成長パートナー”
靴は、ただのファッションアイテムではありません。
それは、子どもの体や心の成長を支える、大切な“パートナー”です。
毎日履くものだからこそ、
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歩き方
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姿勢
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集中力
にまで影響を与えるのです。
「なんとなく合っていないかも?」と感じたら、今こそ見直すチャンス。
子どもの靴選びは、“未来の健康づくり”の第一歩です!
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