毎日のように使っているペットボトル。気軽に使えて便利ですが、正しいリサイクル方法を知らないまま捨ててしまうと、環境に悪影響を与えてしまうことも…。実は、多くの人がやってしまいがちな「ペットボトルのNG行動」が存在します。
この記事では、身近なペットボトルリサイクルでやりがちな間違い7つと、その環境への影響、そして正しい分別方法をわかりやすくご紹介します。
ペットボトルリサイクルの基本|なぜ正しい捨て方が必要?
日本ではペットボトルの回収率が約85%と世界でもトップクラス。しかし、その一方で「分別ミス」「汚れ残り」「異物混入」が原因で、実際にリサイクルできずに廃棄されるペットボトルも多く存在します。
正しいリサイクルが環境に与えるメリット
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プラスチックごみの削減
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資源循環の促進
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温室効果ガスの排出削減
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海洋プラスチック汚染の防止
リサイクルは、地球環境を守る第一歩。だからこそ、正しい分別が大切です。
やってはいけない!ペットボトルリサイクルNG行動7選
キャップをつけたまま捨てる
ペットボトルとキャップは「素材が違う」ため、リサイクル工程が異なります。
なぜNG?
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異物混入でリサイクル効率が低下
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圧縮時に破裂する危険性
正しい方法
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必ずキャップを外して、別途「プラスチック容器包装」などの指定ごみに分別しましょう。
ラベルを剥がさずに捨てる
これもよくある間違いです。ラベルは「PET樹脂」ではない素材が使われています。
なぜNG?
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ラベルが混入するとリサイクル品質が低下
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工場で手作業で除去する負担が増える
正しい方法
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手で簡単に剥がせる設計がほとんど。必ず外してから捨てましょう。
中を洗わずにそのまま捨てる
「少しだけ残ってるけどいいかな?」は絶対にダメ!
なぜNG?
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異臭やカビの原因に
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他のリサイクル資源まで汚染してしまう
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リサイクル工場で手間が増大
正しい方法
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軽く水ですすいで、汚れを落としてから乾かすのが基本です。
ペットボトルを潰さずに捨てる
スペースの問題だけでなく、回収や輸送の効率にも影響します。
なぜNG?
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容積が大きくなり、回収車の効率が悪化
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CO2排出量が増える
正しい方法
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横向きにつぶして、キャップは外したまま出しましょう。
違う素材のごみを一緒に入れる
中にストローやティーバッグ、シールなどを入れたまま捨てるケースもあります。
なぜNG?
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異物混入でリサイクル不能に
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製品の強度や安全性が損なわれるリスク
正しい方法
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ペットボトル単体で、異物が一切ない状態で出しましょう。
ベランダや庭に長期間放置する
「まとめて捨てよう」と思って放置すると…。
なぜNG?
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ペットボトル内に虫が湧く
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紫外線で素材が劣化しリサイクル不可に
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ご近所トラブルの原因になることも
正しい方法
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溜めすぎず、週に1回は必ず回収日に出す習慣をつけましょう。
ペットボトルの分別ルールを守らない(地域ごとに違う)
地域によってペットボトルの出し方や収集曜日が違います。
なぜNG?
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回収作業員の負担増
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地域全体のリサイクル率低下
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回収不可でそのまま焼却されることも
正しい方法
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お住まいの自治体の「ごみ分別ルール」を事前に必ず確認しましょう。
間違ったペットボトルリサイクルが環境に与える影響とは?
廃棄物処理コストの増加
回収後、選別作業で除去しきれない異物が混入していると、リサイクルコストが大幅に増加。最悪の場合は、まとめて廃棄処分となってしまいます。
CO2排出量の増加
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無駄な運搬
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再処理工程の追加
これらによって、CO2排出量が増え、地球温暖化の一因となります。
海洋プラスチック問題の悪化
正しく分別されなかったペットボトルが風で飛ばされたり、河川から海に流出したりして、海洋プラスチックごみ問題を悪化させる原因にも。
今日からできる!ペットボトルの正しいリサイクル方法まとめ
捨て方の基本ステップ
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中身を空にする
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軽く水ですすぐ
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ラベルをはがす
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キャップを外す
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横向きにつぶす
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地域のルールに従って指定日に出す
子どもと一緒に学ぶエコ習慣
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ペットボトル分別を「お手伝いミッション」にする
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リサイクルの仕組みを親子で学ぶ
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夏休みの自由研究テーマにもおすすめ!
正しいリサイクルで未来を守ろう
ペットボトルは、私たちの身近にある便利な資源。だからこそ、ほんの少しの意識と手間で、環境への負担を大きく減らすことができます。
次回ペットボトルを捨てるときは、ぜひこの記事で紹介した「NG行動7選」を思い出して、地球に優しいリサイクルを実践してみてください。
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