ふと空を見上げると、いろんな形の雲がふわふわと浮かんでいます。
でも、あの雲って何でできてるの?なぜ空に浮かんでいられるの?
そして、雲からどうして雨が降るの?
今回は、そんな空のふしぎについて、小学生でもわかるようにやさしく解説していきます!
雲ってなにでできているの?
雲の正体は“水のつぶ”!
雲は実は、「水蒸気(すいじょうき)」と「水のつぶ(しずく)」でできています。
水蒸気は、空気にまざって目に見えない水の形。
この水蒸気が空の上で冷やされて、小さな水や氷のつぶになったとき、はじめて雲として見えるようになるんです。
つまり、雲はとても小さな水や氷のつぶの集まりなんですね。
雲ができる場所はどこ?
雲はふつう、地面から上にのぼった空気が冷やされることでできるんです。
たとえば:
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太陽で地面があたたまると、空気もあたたまり、上へとのぼります
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のぼった空気が高いところで冷やされると、中の水蒸気が水のつぶに変わります
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この水のつぶがあつまって雲になる、というわけ!
雲はどうして空にうかんでいられるの?
水なのに、なぜ落ちてこないの?
水は重いのに、雲は空にぷかぷかと浮いています。
その理由は、水のつぶがとても小さくて軽いからなんです。
雲を作る水のつぶは、1ミリの100分の1くらいの大きさ!
この小さなつぶが空気の流れにのって、空にただよっているんです。
でも、このつぶがだんだんとくっついて大きくなると、重くなって空から落ちてきます。
それが、雨のはじまりです。
雲からどうして雨が降るの?
雨が降るまでのながれ
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水蒸気が冷やされて、小さな水のつぶになる(=雲)
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たくさんの水のつぶが、どんどんくっついて大きくなる
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重さにたえきれなくなって、地上に落ちてくる(=雨)
つまり、雨は雲のなかで育った水のつぶが落ちてきたものなんです!
氷のつぶ=雪やひょうになることも
空の上がすごく寒いとき、水のつぶは氷になります。
この氷がとけずに地上まで落ちてくると、「雪」や「ひょう」になるんです。
雲にはいろんな種類があるよ!
雲には名前があるって知っていましたか?
気象(きしょう)の世界では、雲の高さや形によって、いくつかの種類にわけられています。
代表的な雲の種類
名前 | 特ちょう | できやすい天気 |
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積雲(せきうん) | もくもくしたわたあめのような雲 | 晴れの日に多い |
層雲(そううん) | 空をおおううすい雲 | くもりやすい |
積乱雲(せきらんうん) | 大きくてたかい、入道雲(にゅうどうぐも)とも呼ばれる | 大雨・かみなり |
巻雲(けんうん) | すじのようなうすい雲 | 晴れの日や天気が変わる前ぶれ |
このように、雲の形や高さを見ると、これからの天気がなんとなくわかることもあるんです!
雨がふるとどんないいことがある?
雨がふると、外に出られなくてがっかり…なんて思うかもしれません。
でも、雨は私たちの生活にとってとても大切なものです!
雨がしてくれるおしごと
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川やダムに水をあつめてくれる
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畑や田んぼに水をあげてくれる
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木や花、どうぶつたちをうるおしてくれる
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空気のホコリや花粉を洗い流してくれる
雨があるから、水がめぐって自然が元気になるんですね。
晴れの日がつづいたあとにふる雨は、「めぐみの雨」ともいわれます。
もし雨がふらなかったら…?
雨がぜんぜんふらなかったらどうなるのでしょう?
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畑の作物がそだたない
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川の水がなくなって魚が住めない
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のどがかわいても飲む水がない!
このように、雨がふらないと人も自然も大ピンチになります。
ふだんはうっとうしく思ってしまう雨も、じつはとってもありがたい存在なんですね。
まとめ|空のふしぎを知って、自然にもっと興味を持とう!
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雲は水や氷の小さなつぶでできている
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空気がのぼって冷やされると、雲になる
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雲の中でつぶが大きくなって雨になる
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雲にはいろんな種類があって、天気のヒントになる
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雨は自然と人のくらしを守ってくれる大切な水!
空を見上げると、毎日ちがった表情の雲が見られます。
今日はどんな雲かな?このあと雨は降るのかな?
そんなふうに考えるだけで、空ともっと仲よくなれそうですね!
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