6月中旬から下旬は、梅仕事にぴったりの季節。スーパーに並ぶ青梅や完熟梅を見て、「今年こそ梅仕事に挑戦してみたい!」と思った方も多いのではないでしょうか?
この記事では、初心者でも失敗しにくい梅干し・梅酒・梅シロップの作り方と保存方法をわかりやすくご紹介。旬を味わいながら、暮らしに彩りを加える「梅仕事」の魅力に触れていきましょう。
梅仕事とは?6月にしかできない旬の手しごと
「梅仕事」とは、梅の収穫時期である6月に行う、梅を使った加工・保存作業のこと。梅干し、梅酒、梅シロップなどを手作りすることで、季節の恵みを長く楽しむことができます。
青梅と完熟梅の違いと用途
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青梅:酸味が強く、硬め。梅酒や梅シロップに最適
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完熟梅:黄色く熟し、香りがよい。梅干し向け
用途に合った梅を選ぶことが、梅仕事を成功させる第一歩です。
梅干しの作り方|初心者でもできる基本のレシピ
梅干しは、日本の伝統的な保存食。初心者でも安心して作れる、基本の流れをご紹介します。
材料(梅1kg分)
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完熟梅:1kg
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粗塩:180〜200g(梅の重さの18〜20%)
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ホワイトリカー(殺菌用):適量
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保存容器(ホーローやガラス製)
作り方
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梅を洗い、ヘタを竹串で取り除く
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水気をしっかり拭き取り、ホワイトリカーで消毒
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容器に梅と塩を交互に重ねる
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重石をのせ、梅酢が上がるまで冷暗所で1週間保存
赤しそを加える場合(6月下旬以降)
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赤しそを塩でもみ、アクを抜いてから梅酢に投入
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梅に加えると鮮やかな赤色の梅干しが完成
土用干し(7月下旬〜8月)
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梅を3日間天日干し。昼は干し、夜は梅酢に戻すことで風味が増します
保存方法
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梅酢と一緒に密閉容器に入れて冷暗所で保存
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1年ほど寝かせると味がまろやかに
梅酒の作り方|初めてでも簡単!香り豊かな自家製梅酒
甘酸っぱい香りとやさしい味わいが魅力の梅酒。材料がシンプルで初心者にも人気です。
材料
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青梅:1kg
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氷砂糖:500〜800g
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ホワイトリカー(35度):1.8L
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ガラス瓶(容量4L以上)
作り方
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青梅を洗ってヘタを取り、完全に水気を拭き取る
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梅と氷砂糖を交互に瓶に入れる
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ホワイトリカーを注いで密閉
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冷暗所で保存し、1〜3ヶ月で飲み始め可能
保存と熟成のコツ
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6ヶ月以上置くと味が深まり、1年後には絶品に
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開封後は冷蔵庫に保存すると風味が長持ち
梅シロップの作り方|子どもも楽しめる爽やかドリンク
ノンアルコールで飲みやすい梅シロップは、子どもから大人まで大人気。梅ソーダやかき氷のシロップにも使えます。
材料
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青梅:1kg
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氷砂糖:1kg
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ガラス瓶(広口タイプ)
作り方
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梅を洗い、ヘタを取って水気を拭き取る
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梅と氷砂糖を交互に瓶に入れる
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毎日瓶を揺らしながら、砂糖を溶かす
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1〜2週間でシロップが完成
冷凍梅で時短&濃厚に
梅をあらかじめ冷凍しておくと、繊維が壊れてエキスが早く出ます。より濃厚な仕上がりになるのでおすすめ。
保存とアレンジ方法
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シロップは梅を取り出し、煮沸してから保存瓶へ
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冷蔵保存で約1〜2ヶ月
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炭酸割り・ゼリー・ヨーグルトソースなどに活用可能
梅仕事の保存・管理で気をつけたいこと
仕込み後の保存管理が、梅仕事成功のカギです。
カビを防ぐための基本
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梅と道具は必ず完全に乾かす
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瓶はアルコールまたは煮沸で殺菌
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密閉性の高い容器を使用
保存場所のポイント
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直射日光の当たらない冷暗所を選ぶ
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気温や湿度が安定した場所で保管
季節の手しごとを暮らしに取り入れる喜び
梅仕事は、旬を味わうだけでなく、家族との時間や日本の風習を楽しむ大切な体験でもあります。少量から始められ、日持ちもするので、日々の暮らしに自然と溶け込みます。
今年の6月は、自家製の梅干し・梅酒・梅シロップ作りにチャレンジしてみませんか?失敗も楽しみながら、季節の手しごとを暮らしの中に取り入れてみてください。
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