「もう!何回言ったら片付けるの!」小学生の子どもをもつ親なら、一度はこんな言葉を口にしたことがあるのではないでしょうか。わが家でも、ランドセルは床、おもちゃはソファの下、脱いだ靴下はなぜか別の部屋…。毎日のように「片付けなさい!」と言っている気がします。
でも実は、子どもが片付けられないのには、“やる気”だけではなく「脳の発達」が大きく関係していると言われています。
親から見ると「なんでできないの?」と思ってしまいますが、子どもの脳はまだ成長途中。大人と同じ感覚では動けない部分も多いのです。
この記事では、小学生の子どもをもつ父親目線で、「子どもが片付けられない理由」と「脳の発達との関係」、そして家庭でできる工夫について、やさしく解説します。
子どもが片付けられないのは“性格”だけじゃない
まず知っておきたいのは、「片付けが苦手=怠けている」ではないということです。
子どもの脳はまだ発達途中
大人は、
「遊んだら片付ける」
「使った物は元に戻す」
という流れを自然に考えられます。
しかし子どもは、まだ脳の“整理整頓”に関わる部分が発達途中です。そのため、「片付けまで考える」という行動が苦手な場合があります。
特に未発達なのが“前頭前野”
脳の中でも、「前頭前野」と呼ばれる部分は、
・計画する
・順番を考える
・我慢する
・整理する
といった働きを担当しています。
実はこの部分、大人になるまでゆっくり成長すると言われています。
「今楽しい」が最優先になりやすい
小学生の子どもを見ていると、片付け途中で別の遊びを始めることがあります。
これは、「片付けより楽しそうなこと」に意識が向きやすいからです。脳がまだ“目の前の楽しさ優先”になりやすいのです。
なぜ何度言っても忘れるの?
親としては、「昨日も言ったよね!?」と思ってしまいます。
ワーキングメモリが関係している
子どもは、「ワーキングメモリ」という“頭の中のメモ帳”の容量がまだ小さいと言われています。
そのため、
「ランドセルしまう」
↓
「宿題出す」
↓
「片付ける」
という流れを覚えていても、途中で別の刺激が入ると忘れやすいのです。
目に入ったものに気を取られやすい
子どもは、
・テレビ
・ゲーム
・おもちゃ
・兄弟の声
など、周囲の刺激に反応しやすい特徴があります。
「やる気がない」わけではない
親からすると「聞いてないの?」と思うこともありますが、実際は“忘れている”場合も多いです。
子ども自身も、「あとでやろうと思ってた!」と言うことがありますよね。
怒りすぎると逆効果になることも
ついイライラして怒ってしまうこと、ありますよね。
強く怒ると“考える力”が下がる
実は、人は強く怒られると、脳がストレス状態になります。
すると、
・考える
・整理する
・行動する
力が低下しやすくなると言われています。
つまり、「片付けなさい!」を強く繰り返しすぎると、逆に頭が混乱してしまう場合もあるのです。
「できた」を増やす方が効果的
子どもは、「怒られた記憶」より、「褒められた経験」の方が行動につながりやすいことがあります。
たとえば、
「机きれいになったね!」
「今日は早かったね!」
と声をかけるだけでも、少しずつ変化することがあります。
父親として反省することも多い
私自身、「早く片付けて!」と感情的に言ってしまうことがあります。
でも、あとで冷静になると、「子どももまだ成長途中なんだよな…」と思い直すことも多いです。
子どもが片付けやすくなる工夫
脳の発達を考えると、「片付けやすい環境作り」も大切です。
物の場所をわかりやすくする
子どもは、「どこに戻せばいいかわからない」と止まることがあります。
そのため、
・箱に名前を書く
・写真を貼る
・置き場所を固定する
など、視覚的にわかりやすくすると片付けしやすくなります。
一気にやらせない
「全部片付けて!」は、大人でも大変です。
子どもには、
「まずランドセルだけ」
「次は本だけ」
と、小分けに伝える方が理解しやすい場合があります。
“ゲーム感覚”も効果的
小学生くらいだと、
「5分で勝負!」
「どっちが早いかな?」
など、遊び感覚にすると意外と動くことがあります。
片付けは“将来の力”にもつながる
実は、片付けは単なる家事ではありません。
整理する力は勉強にもつながる
片付けでは、
・順番を考える
・必要な物を分ける
・計画する
力を使います。
これは、勉強や生活習慣にもつながる大切な力です。
少しずつできれば十分
小学生のうちから完璧に片付けられる子ばかりではありません。
むしろ、
「少しずつできるようになる」
ことが大切なのかもしれません。
子どもの成長は意外と早い
今は毎日散らかしていても、気づくと自分で整理できるようになることもあります。
小学生の子どもを見ていると、「できなかったことが急にできるようになる瞬間」が本当に多いです。
片付けられないのは“成長途中”だから
子どもが何度言っても片付けないと、親としては本当に疲れます。
でも、その背景には、
・脳の発達途中
・ワーキングメモリの未熟さ
・前頭前野の成長段階
など、子ども特有の理由もあると言われています。
もちろん、だから何をしてもいいわけではありません。でも、「まだ練習中なんだな」と少し視点を変えると、親の気持ちも少しラクになるかもしれません。
小学生の子どもをもつ父親としては、「怒るだけ」ではなく、「一緒に少しずつ成長していく」くらいの気持ちで向き合っていきたいですね。


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