「お米って、農家さんが作ったらすぐスーパーに並ぶの?」小学生の子どもにそう聞かれて、「たしかに途中ってどうなってるんだろう?」と考えたことがあります。
私たちがスーパーで買っている野菜やお米は、農家さんが作ったあと、農協、全農、市場、仲卸、量販店など、さまざまな場所を通って店頭に並びます。
最近は、「米価格が高い」「野菜が高騰している」とニュースになることも多く、「農家はどれくらいもらっているの?」「途中でどんな手数料がかかるの?」と気になる人も増えています。
この記事では、小学生の子どもをもつ父親目線で、農産物がスーパーへ届くまでの一般的な流れや、農協・全農・市場の役割、手数料の仕組みについて、やさしく解説します。
農家が作った野菜や米はどこへ行く?
まず、農家さんが収穫した農産物は、一部を除きそのままスーパーへ行くわけではありません。
最初に登場するのが農協(JA)
多くの農家さんは、収穫したお米や野菜を農協へ出荷します。
農協では、
・集荷
・検査
・選別
・保管
・出荷調整
などを行います。
たとえば、お米なら品質検査や等級確認を行い、野菜ならサイズや形をそろえる作業もあります。
農協は“まとめ役”でもある
農家さん一人ひとりがスーパーへ直接売るのは体力的、事務的にも相当大変です。
そのため農協が間に入り、多くの農産物をまとめて流通させています。
小規模農家が多い日本では、この“集約”の役割はかなり大きいのです。
農協手数料はどれくらい?
農協では販売手数料がかかります。
農協ごとに品目や地域差はありますが、一般的には販売額の1%前後〜3%前後と言われることもあります。
ただし、その中には人件費・集荷・保管・販売活動などの費用も含まれています。
全農(JA全農)は何をしているの?
農協の次によく出てくるのが「全農」です。
全農は全国規模の販売組織
全農は、正式には「全国農業協同組合連合会」と呼ばれます。
地域の農協から集まった農産物を、
・大手量販店
・外食産業
・加工業者
などへ販売する役割があります。
つまり、“全国規模の流通調整役”のような存在です。(販売手数料1%前後〜3%前後)
お米では特に影響が大きい
お米は大量流通するため、全農の役割が非常に大きいです。
豊作や不作、在庫量などを見ながら、販売量や価格調整にも関わっています。
「中間マージンが多い」と言われることも
一方で、「流通段階が多すぎる」「手数料が重なる」という意見もあります。
ただ、日本全国へ安定供給するためには、物流や品質管理も必要になるため、単純に“無駄”とは言い切れない部分もあります。
市場と仲卸はどんな役割?
農産物は、全農から市場へ送られるケースが多くあります。
卸売市場で価格が決まる
市場では、その日の需要や数量によって価格が決まります。
野菜価格が毎日変動するのは、この市場価格が影響している場合も多いのです。
特に天候不良や猛暑があると、一気に価格が上がることがあります。
(販売手数料8%前後)
仲卸が小分けして販売する
市場で仕入れた農産物を、小売店向けに分けるのが「仲卸」です。
仲卸は、
・スーパー
・八百屋
・飲食店
などへ販売します。
仲卸にも手数料や利益が必要
仲卸も、運搬や保管、人件費がかかります。
そのため、販売価格には仲卸の利益分も含まれています。
最近は燃料代高騰もあり、物流コストがかなり増えていると言われています。
(販売手数料5%前後から15%前後)
スーパーではなぜ価格が高くなる?
農家価格とスーパー価格を比べると、「かなり違う」と感じる人も多いです。
流通コストが積み重なる
農産物は、
農家
↓
農協
↓
全農
↓
市場
↓
仲卸
↓
スーパー
という流れを通ることがあります。
その途中で、
・手数料
・輸送費
・保管費
・人件費
などが加わります。(手数料20%前後から35%前後)
スーパーにも維持費がある
スーパー側も、
・店舗維持費
・電気代
・人件費
・廃棄ロス
など、多くのコストを抱えています。
そのため、最終価格は農家出荷価格よりかなり高くなる場合もあります。
「農家が全部儲かっている」わけではない
最近は「米価格が高い」と話題になりますが、農家側も、
・肥料高騰
・燃料高騰
・機械代
・人手不足
などで負担が増えています。
そのため、「販売価格が上がっても利益が増えにくい」という声も少なくありません。
最近は“直売”も増えている
最近では、農家さんが直接販売するケースも増えています。
道の駅や直売所が人気
直売所では、
・新鮮
・価格が安い
・生産者が見える
という魅力があります。
子どもと一緒に直売所へ行くと、「この野菜、近くの農家さんが作ったんだね」と話せるのも楽しいです。
ネット販売も増加
最近は、
・農家直送
・通販
・ふるさと納税
などで、農家が直接販売する機会も増えています。
でも大量流通には組織が必要
ただし、日本中へ安定供給するには、やはり農協や市場など大規模流通も重要です。
特に災害時や不作時には、全国ネットワークの存在が大きくなります。
農産物流通は“支える人”が多い世界
スーパーに並ぶ野菜やお米は、農家さんだけでなく、
・農協
・全農
・市場
・仲卸
・物流
・量販店
など、多くの人が関わって私たちの元へ届いています。農家の初めの販売価格が100円と仮定すると、量販店へ並ぶ価格は150円から250円程度になります。
その途中では、手数料や物流費も発生しますが、それぞれが品質管理や安定供給を支えている側面もあります。
小学生の子どもをもつ父親としては、「スーパーに並ぶ食べ物の裏側」を知ることで、食べ物への感謝も少し変わる気がします。
これからお米や野菜を見る時、「ここまで運んでくれた人がたくさんいるんだな」と感じられると、食卓も少し違って見えるかもしれませんね。
※ココで紹介する流れや手数料は、主流の一般的なものです。実際には個々に計算されており、統一されているものではありません。


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